■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■ウゴウゴ・ルーガのピチカート・ファイヴ、から20年


■トーキョーは雪でございました。拙僧は貧乏長屋の三階に住んでおるのですが、昨晩は吹きっさらしの階段が、雪で単なる白い斜面になっておりました。そして今朝は雪で玄関のドアが開きませんでした。うむ。


■といった意味も含めまして半蔵商店でございます。本日は『ウゴウゴ・ルーガのピチカート・ファイヴ』をご紹介します。ナカグロなし、ヴなしの表記がどうやら当世風のようですが、ピチカート・ファイヴをピチカートファイブと表記すると小西康陽に怒られそうな気がします(外国の人名の表記に関する短いコラムを、コニシ氏は記しています。ヴェンダースやオードリィなど)。ピチカートファイブではなく、やはりピチカート・ファイヴですね。ヴ。下唇噛んでヴ。

ま、『ウゴウゴ・ルーガのピチカート・ファイヴ』というピチカートのミニアルバムがございまして、おれはそれをCDだけでなくカセット版でも持ってるんですね。

いわゆるコロちゃんパック

って、以前もこのブログに書いたと思うんだけど、なぜ今日もまた書いてるかというと、先日の2/10で、発売からちょうど20年になってたことに気づいたんですね。20年か……。


おれはこのカセットを二つ持っていて、ひとつは鹿児島市内の、十字屋とかではなくて個人でやってるレコード屋で(この記憶はたしか)、あとひとつは沖縄のブックボックス安慶名店で買ったような覚えがあります(この記憶はちょっと曖昧)。



■CD版には「a television's workshop e.p.」という英題が付されていますが、カセット版の英題は「a children's workshop e.p.」となっております。絵本のデザインも、当然ながらCDのブックレットとは異なります。

絵本(一)

絵本(二)

カセット

肝心のカセットですが、実は買って20年間、まだ再生したことがありません…。CDとバージョン違いとかあるのかな、ないのかな、まあはっきりさせないままでもいいか。


■おれは当時、ウゴウゴ・ルーガもピチカートも好きだったので、このCDをリアルタイムで買ってます。内容は、さらっと聴ける。本式のフルアルバムではない企画盤、って感じで、肩の力が抜けてて良い。全曲ともシングルB面感がある。


■話ちょっと変わるけど、'93年のピチカートはリリース・ラッシュで、「スイート・ソウル・レヴュー」と、『ボサ・ノヴァ2001』と、その別バージョン集の『スーヴニール2001』と、リミックス集『エキスポ2001』と、そのアナログ盤『フリーソウル2001』と、そして「東京は夜の七時」が同じ年に出てるわけですよ。すごいよね。あ、スイート・ソウル・レヴューの前にライヴ盤『インスタント・リプレイ』があった。歌詞カード代わりに通販グッズのカタログが入ってるやつ。

で、この『ウゴウゴ・ルーガの』は、年またいで'94年の作品なんだけど、この'93年のラッシュを締めくくる小さなデザート、という感じで、そのディスコグラフィ上のたたずまいというか存在感も含めて好きなアルバムですよ。

ピチカートはそして、'94年4月にシングル「ハッピー・サッド」を発売して、そこからはまた違った流れのリリースが展開されることとなります。

『ウゴウゴ・ルーガの』のブックレットには、ピチカートのメンバーとして高浪敬太郎の名前はクレジットされてますが、たぶんこの作品にはもうほとんど関わってないと思う(※こちらのサイトによると、「ミー・ジャパニーズ・ボーイ」のアレンジを手がけたのみ、とのこと)(高浪は、'94年10月発売の『オーヴァードーズ』の録音に不参加→脱退)。


■あ、あと、思い出したからつい書いちゃうけど、'93年11月に出た『エキスポ2001』でピチカートの曲をテレックスがリミックスしていましたが、'94年1月に出たテレックスのリミックス盤では逆に小西康陽がリミキサーとして参加してるんですね。

で、『エキスポ2001』では石野卓球もリミックスをやってましたが、半年前の'93年5月には逆に電気の『フラッシュ・パパ・メンソール』に小西がリミキサーとして参加してました。あったなー、そういう流れ。


■なお、このカセット版のジャケは、先日当ブログで紹介したコーネリアスの'94年のツアーパンフにも、コーネリアスの例のCマークのTシャツを着た野宮真貴の写真とともに載っています。

とか、こういうことを書いてると、'90年代は音楽産業がCDやカセットやパンフレットのデザインにお金がかけられた良い時代だったんだなあ、と、つくづく。単にレコード会社にお金があったというだけでなく、デザインにお金をかけるという意識やゆとりをちゃんと持ち合わせてたというか。