■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

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■携帯電話の体内埋め込みが義務化される件について


■欧米の数ヶ国に続き、201X年、日本でも、ケータイを13歳以上の国民全員の体内に埋め込むことが義務化される。

米国で開発された新型の装置を埋め込むことで、左手か右手のどちらかの手のひらが受話口に、内側の手首のちょっと下ぐらいが送話口になる。

で、外側の手首のちょっと下ぐらいに名刺サイズのディスプレイが、手の甲に15個ぐらいのボタンが装着される。

心臓の動きをうまいこと利用して電源とするから、電池切れの心配は無いのね(←ファミ通編集者っぽい文末。以下これでいきます)。


■これはもちろん、この新型装置と、これを体内に埋め込む技術を開発した米国が、日本で一儲けできると考えて、年次改革要望書で日本国民全員の体内にこの装置を埋め込むことを義務化することを日本政府に要求するのね。

でも、日本政府も、国民の管理に便利だからということと、あとリベートがもらえるし、ってことで、この要求をあっさり呑むのね。


■で、日本の世論は当然、賛成派と反対派に二分されるわけだけど、賛成派は、「欧米では常識。日本は遅れている」とか云うのね、案の定。

でもまあ、反対派の理解を得るために、政府広報のださいCMが作られるのね。「日々の生活がより便利に!」「緊急のときも安心!」みたいな。

で、このCMを見た天野祐吉が、『広告批評』の自分のページで、「わざわざこんなCMを政府が作って流す必要があるなんて。アメリカの小学生にも笑われちゃうよ。かつてはケータイの開発でがんばってた日本も、今じゃすっかりケータイ後進国、ってわけか」という、日本人を小馬鹿にする欧米人の視点からコラムを書くのね。毎度のように。


■で、学生時代、クラスの地味なやつだった反動から、現在はPCの前に座ったとたんに気が大きくなってしまうタイプの人がやってるはてなダイアリーで、

「ケータイ体内埋め込み反対派が馬鹿に見えてしまう12の理由」

みたいな挑発的なタイトルのエントリが投下されたりするのね。


■で、コメント欄が軽く炎上したりするんだけど、その一部始終をウォッチしてた別のはてなユーザーが、上記エントリのとある一行を引用して、

「この人、この一行が云いたかっただけちゃうんかと」

と一行コメント付けただけのエントリを、トラバ打って自分のダイアリーに書くのね。


■で、ケータイの体内埋め込みの是非を議論する2chのスレでは、だいたい200レスに一回の割合で、さっきの「〜馬鹿に見えてしまう12の理由」がコピペされるのね。


■で、太田光はたぶん体内埋め込みに批判するコラムをテレビブロスに書くのね。


■で、坂本龍一もたぶん、(ものすごく見づらいうえに、情報の量も鮮度もいまいちな)公式サイト上で批判するね。まわりのミュージシャンたちとなんか活動するのね。


■で、40〜50代くらいのおばさんのほうが、意外に若者よりも体内のケータイ埋め込みに好意的なのね。「家にケータイを忘れることが無いから便利」「電池が切れることが無いから便利」「Suicaとしても使えるから便利」とか云って。


■で、この文章で拙僧が何を申したかったかを申しますと、とくに無いです。たんに思い込みを書いただけ。ただ、この先、どんなに変なテクノロジーが現れようと、

1) 「日本は遅れている」と云いたいがために欧米を引き合いに出す人は必ずいる。
2) 「便利になって何が悪い」式の人も必ずいる。
3) おばさんは、こういうのに慣れるのが意外に早い。
4) 拙僧は、こういうのに慣れるのがとにかく遅い。

少なくともこの4点は変わらないだろうなあ、ということです。他にもいろいろあるだろうけど。


■ま、ケータイは、もうほとんど、日本人の体内に埋め込まれてるも同然なんですけどね。

と、駅のエスカレーターなどで、ケータイをプチプチ云わせてる人々がズラリと並んでる様を見ると、ちょっとそう思う。