■四の切を見ているとき、われわれ歌舞伎座の観客は蓬莱座の観客でもあった。三谷かぶき千穐楽。 |
■仕事帰りに木挽町。三谷かぶきの千穐楽を幕見してきました。残業のない日でよかった。初日、中日あたり、千穐楽と、この芝居を見るのはさーんかーいめ!(←アンガールズ田中の声で読んでください)です。なんかこう、芝居好きの人みたいですね。
■登場人物全員がなにかしら取り乱している本作。芝居に限らず物事というものは、時に、ハタから見てると滑稽なほどにしっちゃかめっちゃかだったり、みっともないくらいドタバタしたりするもんだけど、まあ乗り切っちゃえてしまうこともあるわけだから、とりあえずがんばろう、という前向きな感想をおれは勝手に抱くなどしました。いけませんか。
■莟玉もいいけど、鶴松もいい。あの、すっきりしてるというか、さっぱりしてるというか、そういう演じ方。
■あと終盤、「劇中劇(四の切)」→「劇(本作)」→「リアル(カーテンコール)」の境界が微妙にあいまいになりつつ推移していくような感じが好きでした。四の切を見ているとき、われわれ歌舞伎座の観客は、同時に蓬莱座の観客でもあったのかもしれない運転。
■四階からの長い長い赤い階段を降りて劇場を出ると、「十二月大歌舞伎」「四日初日」の垂幕。師走ももうすぐですが、外套のいらない気温で過ごしやすかったですね。
■登場人物全員がなにかしら取り乱している本作。芝居に限らず物事というものは、時に、ハタから見てると滑稽なほどにしっちゃかめっちゃかだったり、みっともないくらいドタバタしたりするもんだけど、まあ乗り切っちゃえてしまうこともあるわけだから、とりあえずがんばろう、という前向きな感想をおれは勝手に抱くなどしました。いけませんか。
■莟玉もいいけど、鶴松もいい。あの、すっきりしてるというか、さっぱりしてるというか、そういう演じ方。
■あと終盤、「劇中劇(四の切)」→「劇(本作)」→「リアル(カーテンコール)」の境界が微妙にあいまいになりつつ推移していくような感じが好きでした。四の切を見ているとき、われわれ歌舞伎座の観客は、同時に蓬莱座の観客でもあったのかもしれない運転。
■四階からの長い長い赤い階段を降りて劇場を出ると、「十二月大歌舞伎」「四日初日」の垂幕。師走ももうすぐですが、外套のいらない気温で過ごしやすかったですね。
