■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■たま「金魚鉢」の歌詞


■テイ・トウワの話題が続いたので、"たま"の話していいですか。「金魚鉢」という歌が好きです。知久曲。'91年1月21日に発売されたアルバム『ひるね』に入っています。あ、'91年1月21日って、所ジョージの『ホテル・チャイナタウン』とまったく同じ日の発売ではないか。いま気づいた。


■「金魚鉢」の歌詞が好きなんですよね。なんつーか、歌詞が描こうとしている情景がかなり断片的で、ストーリー性が薄いというか。そこがいい。

ほら、夢って、それこそイメージの断片の連続だったりするじゃないですか。整合性なんてない。だって夢なんだから。そういう意味で、「金魚鉢」の歌詞って、なんか夢っぽい。たまの歌って、童話的だったり幻想的だったりするものが多いけど、この曲はひときわ童話っぽいし、幻想的だ。それはやはり、この「夢っぽさ」に由来するのではないか…と思う。

そして、イメージの断片の連続ゆえ、ストーリー性が薄い。そこに、聴き手が想像力を解き放つ余地がある。だいたい「ふくらんでいく海と沈んでいく町並み」(歌詞より)ってなんなんだよ。わからない。でも、わからなくていい。わかってどうする。Google登場以降、「わかろう」としすぎるんだよ、おまえら人類は。

──どの立場からモノをおっしゃってるんですか??? (゚д゚; ) (゚д゚; ) (゚д゚; )


■「時計台の下まで草の中を歩こう/かたつむりを踏まないように慎重に歩こう」という歌詞で、この曲は終わる。この部分はさ、数人の少年が、夜明け前の紺色の空の下、朝露に濡れた高原の草むらを歩いてる情景を、おれなんかは想像してしまう。

──いや、夜をテーマにした歌みたいだから、「夜明け前」はおかしいでしょう。(゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )

だからさ、つじつまなんて合わなくていいんだよ。夢なんだから。そもそも、おれが想像するってだけの話だからね。おれの想像にまで踏み込んでこないでください。

歌詞に結末らしき結末がないままプツリと終わるのも、これまた夢っぽい。


■それと、「団地」「アルバイト」という、きわめて現実的な単語が歌詞に混じり込んでるところも面白い。なんというか、あえてこれらの単語を登場させることで、歌詞全体の幻想的な雰囲気を引き立ててるのかもしれない。

──とかなんとか、いろいろと勝手なこと書いてすいません。おれはこの曲が好きだって話でした。しかし、『ひるね』ってもう三十年前のCDなんだな。





■本文とは関係ないですが、テイ・トウワの「コンタクト」という8分以上ある曲を、2分半にまとめてみました。実在しない7インチ盤のためのラジオエディットです。