■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■十二月大歌舞伎 夜の部 12/7


■昨日(12/6)は『にっぽんの芸能』で日舞版のピノキオを見て、今日(12/7)は歌舞伎座でカブキ版の白雪姫を見てきました。ピノキオと白雪姫。なんかディズニーっぽい並び。


■歌舞伎のほうの『白雪姫』はですね、けっこう楽しめました。童話の世界と歌舞伎の世界がいい具合に交じってて。

最後は王子様と結ばれてハッピーエンドの白雪姫と、「自分が世界で一番美しい」という概念にとり憑かれたままの野分の前、の描き分けが対照的でした。

野分の前が、世界で一番美しいのは誰かと鏡に向かって問うのですが、これってまあ一種のエゴサーチなんだろうなと思った。自分が望む検索結果が得られなくなった野分の前は、それでも「世界で一番美しい自分」という自己像を手放すことができず、白雪姫を殺すことを思いついて、失敗して、ついには鏡からも見放されます。ひとつの価値基準にこうまで執着しすぎるっていう態度がなんか現代っぽいよな。あと、自分自身を厳しすぎる基準で採点する人生って、調子いいときはいいけど、そうでないときはしんどいと思う。


■玉三郎、虎太郎、梅枝、の三人で琴を弾く、という珍しい場面があって、ここは昼の部の『阿古屋』のCMでもあるかもしれない(笑。そう、昼の部Bプロしか切符買ってないんだよなー、おれ。Aプロも見たいんだけど…)。

七人の小人(妖精)を子役七人が演じるのですが、けっこうストーリーを引っ張る役どころなんですね。子役の誰か一人を大人にすれば、舞台がより引き締まった感じになると思う。橘太郎とか。橘太郎はちょっと違うか。でもまあ十代後半くらいの役者とか。しかしこの七人の小人は歌が上手い。


■白雪姫の前の演目は『神霊矢口渡』。梅枝ががんばってました。お舟はほぼ出づっぱりで、しかも愛嬌のある部分からシリアスな部分まで全部こなさなくちゃいけないから大変な役だよね。


■明日は国立劇場です。