■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

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■歌舞伎は、大向うのための音ゲーではない


■令和になって19日目です。

平日→9日
土・日・祝→10日

と、いまのところ休みの日数が平日の日数を上回っております。いいですね令和。


■さて。昨日の土曜日は、渋谷で買い物少々。そのあと歌舞伎座へ移動しました。こないだ、夜の部に遅刻して見逃した『鶴寿千歳』を一幕見席で見るためです。

歌舞伎座前のベンチに座って40分待って一幕見席の切符を買って、コンビニやらルノアールやらで2時間つぶして、歌舞伎座に戻って4階へ。15分くらいの短い演目を見るために、かなりの時間使ってます。すごく贅沢な時間の使い方です、と誰も云ってくれないので自分で云う。


■『鶴寿千歳』、良かったんですけど、ひとつ気になったことがあって。

えーと、それは客席からの掛け声です。\ヨロズヤ!/とか\オトワヤ!/とか。なんつーか、この芝居には威勢が良すぎると感じたのですね。

たとえば江戸の吉原の街を舞台にしたような踊りならさておき、この芝居って、そうじゃないでしょう。宮中が舞台の、落ち着いた、やわらかいというか、もっというと雅な感じの踊り。ヨロズヤだのオトワヤだの大きな掛け声は舞台の空気とミスマッチだと思いました。

それと、掛け声の回数も少なくなかった。この踊りには、そんな頻繁に掛けなくてもいいと思う。

おれは普段「掛け声がうるさい!」などと感じるタイプの人間ではないのですが、この日の掛け声は、まあ、あんまりありがたくなかったです。

この芝居でおっきな声をかけてたヒトって、ひょっとすると歌舞伎とか踊りとか、たいして興味ないのかもね。


■あと今月の掛け声で云えば、『勧進帳』ね。中盤、四天王の一人一人に\○×屋!/って声をかけるやついるじゃないですか。おれ、あれ嫌い。

わかんないけど、ことあるごとにいちいち声かけるやつは音ゲーかなんかみたいな感覚なんですかね? 画面上部から落ちてくる四角に合わせてボタンを叩く感覚で、役者の一挙一動に合わせていちいち声をかけ続けないと気が済まないというか。カブキは大向うのための音ゲーじゃないっつーの。ビートマニアじゃねーっつーの。ちなみに初期ビートマニアでは「Changing the Asia」って曲が好きです。


■話を『鶴寿千歳』に戻しますと。まあ掛け声に気になる点はありましたが、全体としては楽しめました。





■ちなみに金曜の夜も一幕見席で『御所五郎蔵』見てました。年に何回もないことですが、平日の夜に仕事帰りに一幕見席に座ると、なんだかこれぞ正しいカブキの見方だな、みたいに思ってしまいます。

うん、梅枝と右近が目当てでした。あと橘太郎。前も書いたけど、松也は後半の愛想づかしのとこから良くなる。