■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■熊畜生2


■アバラの痛みそれ自体はもうほとんどないのですが、やはり体力トータルではまだまだ本調子じゃないので、平日にゆっくり休みてえなーと思ってたところ、ようやく今日休みがとれました。

で、パディントンとかいうロンドンの熊畜生が出る映画を見てきたのですが

とても良かった。

おれは映画をほとんど見ない人間で、映画館なんて年1回行くか行かないかだし(坂本龍一の『coda』『async』は見たけど、あれは厳密には映画とは違うのでノーカウント)、映画の良し悪しなんてわかんないけど、でも、

とても良かった。

もう2018年のベスト映画はこれでいいと思う。映画館なんて年1回行くか行かないかのおれが云ってることですけど。


■冒頭、パデ公が街をゆく人ゆく人と朝の挨拶を交わし合う描写があってさ、これだけでもう、ちょっと胸がじーんと来たもんね。周りの人たちから親しまれ、愛されてる感じ。そのシーンがさ、ペルーの山奥からロンドンに出てきて、いろいろあっただろうけど、その「いろいろ」とやらが報われてようやく手に入れた平凡で幸福な日常を表現しててね。かなりいいシーンだと思う。はい、もうこれだけで2018良い映画オブザイヤー決定。おれが決めた。

このパデ公のキャラクターもいいんだよな、紳士で、ひたむきで、まわりに気が配れて、それでいてちょっと間抜けで、できすぎてなくて、そこが愛されるんだろうな。

果たしておれはパディントンのように、周囲の人々に、やさしく、ていねいに、義理がたく接することができてるだろうか──などといちいち考え始めると切腹したくなるので、そこはまあ、あまり深く考えないようにする。

そうそう、パデ公は、おば孝行でもあってね、そこも泣かせるんだよなー。故郷ペルーのおばさんに絵本を買ってあげるため、バイトで小銭を貯めてね。意地らしいじゃないですか。

映画のパデ公の造形を初めて見たときは、あんまり原作のイメージに近くはないかなと思ってたんだけど(ちなみにおれのイメージしてたパディントンはこんな感じ)、でも、性格とか内面的な描写はちゃんとパディントンだったと思う。


■で、泥棒だの捕り物だのの場面から、話はグイグイ進んで行って、じゅうぶん面白かったんだけど、なんつーか、そういう派手なストーリー抜きにしても、日常生活の描写だけでも映画が一本作れそうな気がした。あ、前作はそういう感じなのかな? おれは前作見てないから分かんないけど。


■「いっや〜、ファミリー向けの娯楽作でしょ〜」と云われたらさ、たしかにそれはそうなんだけどさ、おれはじゅうぶん楽しめました。

映画をこんなにも楽しんで見たのは何年ぶりだろう。これからは、「好きな映画は?」と訊かれたら、「『パディントン2』です」と答えよう。

しかし、これはあれだ、前作の『熊畜生1』もちゃんと見なきゃいけないな。あと、今作の『2』は吹き替え版見たから、字幕版でもう一回見直そうかな。