■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

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■コージー冨田単独ライブ『ドクター・コッペリウス』


■昨日、渋谷のオーチャードホールでコージー冨田の単独ライブ『ドクター・コッペリウス』を見に行ってきました。内容は、イーハトーブ交響曲、エイドリアン・シャーウッドによるダブ、バレエ(未完)、です。くわしくは各自ご検索の程を。


■イーハトーブ交響曲、は、以前NHKの番組でちらっと見た「ケンタウルスよ露降らせ」だっけ、あの前後数秒のフレーズがやたら鮮烈に印象に残ってて(ひょっとしたら、わざわざオーチャードホールまで足を運んだ理由はほぼこれかもしれない)、それが実際に聴けて良かった。あと「星めぐりの歌」は、もともと好きなので、それも聴けて良かったですよ。


■つづいて、プログラム上は半ばボーナストラック的な扱い(にしては豪華・笑)だったエイドリアン・シャーウッド。生演奏のプレイヤーと卓によるダブミックス。これは冨田作品を素材に使ってるってことなんですよね、たぶん。これも良かった。もうちょっと長く聴いてたかった。


■で、最後にバレエ、『ドクター・コッペリウス』。正直に書くと、あまりストーリーを追えなかったし(ケチって筋書2700円を買わなかった・笑)、そもそもおれはバレエを知らないのですが、「リフト」って云うんですか、バレエでヒトを持ち上げるやつ、生身の人間がスクリーン上の初音ミクをリフトするところは「おおーっ」ってなった。


■そもそもなぜ初音ミクが起用されたのだろう。と公演中に何度か考える。生オーケストラと機械の声の対比、人間の声と機械の声の対比、とかそういうのもあるとは思うけど、やはり端的に云って、最先端の技術を駆使した音楽、というものを突き詰めていきたかったんでしょうね。昭和の時代に、ひと財産はたいてタンスのようなムーグ(モーグ表記が優勢な昨今ですが・笑)のシンセをアメリカから個人輸入した人ですよ。


■しかし、コージー冨田+初音ミク+エイドリアン・シャーウッド+宮沢賢治+バレエ、しかもオーチャードホール、って、10年前の日本人に3回くらい説明してもたぶん理解してくれないと思う。笑

初音ミクは歌舞伎からバレエまでこなして器用ですね。そう、初音ミクって、プロから無数の素人まで、冨田から獅童まで、いろんな才能を集めていく(あるいは“才能を捧げたくなる”?)偶像としての機能が半端ない。けっこうな発明だと思う。


■細かいことですが最後にちょっとだけ。この『ドクター・コッペリウス』のロゴなんですが、ロボコップかターミネーターか、という金属的な質感で、あまりこの舞台の雰囲気に合ってないような気がするのですが……笑(※個人の感想です)。