■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

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■超歌舞伎を見てきました


■昨日は超歌舞伎、見てきました。『今昔饗宴千本桜(はなくらべせんぼんざくら) 』。

初音ミクと獅童の共演、って気になりますよね。なりませんか。ならないならならないで良いと思いますが、おれは気になったので幕張メッセまで見に行きました。

大きな会場のど真ん中に、バチボコたくさんのコンピューターやら機材やらが置かれておりなにやらハイテクな感じでした。再生YMOのときの原田大三郎チームってこんな感じだったんですかね。

というかこんな大きいとこ(=幕張イベントホール)で歌舞伎を見るのは初めてです。そもそもこれくらい規模の会場で歌舞伎をやること自体が珍しいんじゃないでしょうか。


■感じたことをいくつか。


・たとえばワンピース歌舞伎とかコクーン歌舞伎とかは、現代劇のような芝居が主だけど、超歌舞伎はセリフ回しから立ち回りから何から古典的なフォーマットをだいぶ残してた。なので、カブキを見慣れている自分としては意外とすんなり芝居の世界に入っていけた。

・現代劇っぽい芝居、の路線をとらず、江戸時代の観衆が荒事に求めていた刺激を現代風にブラッシュアップしていった結果がこの超歌舞伎なのかもしれない。また、芝居が古典風なので、当世風の技術との対比がいっそう際立つ。

・あの規模のホールで、PAで増幅され会場一杯に響く歌舞伎セリフの節回し、というのを初めて聞いた。

・初音ミクの発声は、まだまだペッパー君っぽい(笑・でもそこが合成音声の特徴でもあり)。

・液晶画面に表示された獅童の分身3体が敵を倒すところ、おーーーってなった。技術が可能にした表現。

・ニコニコユーザーが打ち込むコメントがリアルタイムにスクリーンの視覚効果になった。これも技術が可能にした表現。

・そしてカーテンコールで曲に乗せて毛振りする澤村國矢。


■正直ニコニコ文化とかあんまよく分かんないんですが、こういうものを産み出せるんだから、ニコニコ文化すげえなと素直に思いました。

そういえばドワンゴ自体、かつて明治座のビルに入ってて、いま歌舞伎座のビルに入ってるという、妙に芝居につながりのある企業ですね。

あと、NTT。こういう藝術に金を払ってくれるパトロンて大事よね。NTTはね、初台にあるICCってメディア・アートの美術館持ってるしね、こういう理解のあるスポンサーを見つけてこられたのは、とても幸福なことだと思う。


■しかし、「千本桜」の曲を作った人でさえ、はじめてニコニコ動画にアップしたその日は、まさかこの曲が歌舞伎になるなんて想像もしなかっただろうな。