■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■食材がかわいそうだろ


■先週金曜日の渋谷でのこと。夕飯を食べようと旧山手通り沿いのイタリー料理屋に入りました。ボロネーゼのパスタを発注。

そう、出張から帰ってきて、まず渋谷の街で何を食するのかが楽しみになってるんですね。


■うん、ボロネーゼが運ばれてきたとき、皿の中がやけに汁っぽい、というところからしてイヤな予感がしてました。汁っぽいパスタってのは、かなり不吉な前兆です。そしてその予感は的中しました。食べてみると、肉やトマトの味や香り、といったものがほとんどしません。パスタの塩味も弱い。とにかく味がしない。「あれ? おれ、いま、鼻つまってたっけ?」と自分で自分の鼻を疑ってしまいましたが、もちろん鼻など詰まってません。こんなにまずいスパゲティーも珍しい。冗談抜きでコンビニのパスタの方が、いや、日清Spa王の方が美味い…。


■でも、残さず全部食べました。食材がかわいそうなんでね。このトマトと、この肉と、この麺は、もっとおいしい料理になれたはずです。かわいそうに。おれも十分かわいそうですけど。

二口三口食べたところで、味の不満を訴えて作り直してもらう、ってパターンもあっただろうけど、そこまでする勇気もなく。


■まずいボロネーゼ大盛り税別1800円。会計の時に、「あまりおいしくなかったです」と正直に伝えました。

レジの人は、「あ…」と気まずそうな会釈を返してくれました。その背後で「ありがとうございましたまたお越しください」的あいさつをするためにスタンバイしていた料理人(タオルを頭に巻いている)は、無言でフリーズしていました。

「どうやったらこんなクソまずく作れるのか教えていただけます?」とか、「ファミリーマートって知ってます? あの店のパスタのほうが美味しいですよ」とか、そういうことは云わなかったけど、おれがあと5歳若かったら云ってたかもしれません。


■しかしなぜまずいものを出されると、悲しい気持ちになるんでしょう。「こんな客には、この程度のエサを食わしとけば十分だろう」と値踏みされる感じが悲しいのでしょうか。被害妄想か。

料理人も、この100点満点で17点の赤点パスタを出してる自覚はあるんでしょうか。ないんでしょうか。自覚がないのに客に出してたらまずいし、自覚があって出してたらそれもまずいです。

ま、料理人も人間ですから、調子の良くない日だってあるのでしょう。しかしこのボロネーゼは…。


■店内には他に、なにやらの会合を開いているお年寄り数名の団体客がいました。高級住宅街の近所という場所柄、カネ持ってる老人が常連についてて、ぬるい経営をしても楽勝で店をやっていけるのでしょうか。だとしたら、皮肉でも嫌味でも何でもなくうらやましい限りです。あやかりたいあやかりたい。