■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■ここ最近で見たカブキ。十月終わりから十一月初めまで。


■いつも泊まっているホテルA(一泊6000円)が満室だったので、今週は近所のホテルB(一泊5400円)に泊まっているのですが、このホテルBは、客室の面積がホテルAの半分しかないわ、机が小さいうえに変な台形をしているわ(YMOだったら「いままでにこんな変な机見たことない」という歌詞で一曲作ってると思う)、バスルームの壁に亀裂が入っているわ、と、宿泊料金が600円違うだけで時はまさに世紀末って感じなんですが、しかしベッドだけはなぜかシモンズ社製です。いいやつ。部屋にわざわざ「このベッドは帝国ホテルやウェスチンホテル(原文ママ)で使用されているのと同じシモンズのベッドです」と創英角POP体フォントで書かれた紙が置いてありました。うむ。

さて、じゃあ、最近見たカブキの本格的な劇評でも書くか。あ、ちなみに今月は、明治座昼→歌舞伎座夜は十分ゆとりあるスケジュールでハシゴできます。参考までに書くと明治座昼は14:10終演で、歌舞伎座夜の開場が16:00です。


■11/2(日) 明治座昼→歌舞伎座夜

『高時』は、初めて見たけど面白かった。天狗が良いですね。右近はなんというか親戚の生真面目な警察官みたいなとこがあるので、“暴君ぶり”みたいなのがちょっと足りないような気がする。猿弥(47)のほうがこの役は似合うと思う。天狗に翻弄される滑稽さ、みたいなのも出るんじゃないかな。

『夏祭女團七』、猿之助がヒト科ヒト属ヒトの役だけをやる芝居、ってのは珍しいそうです。かっこいい。本水の雨あり。蒸し暑い季節に見たかった芝居。

で、いったん秋葉原に移動し海鮮丼を食べて、変な店で携帯電話を買ってから歌舞伎座へ移動。『鈴ヶ森』からの『勧進帳』。つい先週、国立劇場でつっころばしだった染五郎ですが、弁慶はちゃんとした弁慶でした。

しかし、中盤の四天王のあの場面での、一人一人に出席とるみたいな掛け声はどうなんだろう。というか、この日の勧進帳は全体的に掛け声の量が多すぎるように思った。

『すし屋』よかったです。


■11/1(土) 明治座夜

『四天王楓江戸粧』。時代物っぽい部分と世話物っぽい部分がうまく接続してないとこもあったような気がしないこともないけど、そこはまあ気にしない。

先月演舞場に引き続き、今月も猿弥(47)と弘太郎のコンビが出てきます。男夜鷹という役。

某氏は、小道具をカンペ代わりにしてたのを猿弥(47)につっこまれてました笑。あれはアドリブなんでしょうか。

5時間の長丁場。こういう長い演目は、いろいろこなれて進行がスムーズかつ上演時間がスリムになる後半に見に行った方がいいのかもしれない。

あと、明治座は暑いです。少なくともおれが行った日(11/1~2)はそうでした。半袖でもいいくらい。体温調整しやすい服装で行かないと、暑さから来る睡魔に負けます。


■10/26(日) 国立劇場

浄瑠璃界のストック・エイトキン&ウォーターマンこと、竹田出雲・三好松洛・並木千柳による『双蝶々曲輪日記』。余談ですが、おれはSAWみたいな裏方ながら記名性のある三人組のユニットを組みたいと日頃から思っている。何のユニットかは決めてないですが。

つっころばしの染五郎が最高。それに尽きます。


■10/25(土) 歌舞伎座

『寺子屋』千穐楽。一幕見席。

国生の涎くりはよりまろやかな方向に。七之助うまいと思う。亀蔵はどんな役でも亀蔵でブレない。

勘九郎の源蔵は、やはり饒舌というか暑苦しいというか。新歌舞伎に出てくる幕末の薩摩藩の若侍、に近い。あれは。

いろは送りの時、「待ってました!」と声をかけてる人が。この人は源蔵戻りの時も「愛太夫!」と声をかけてました。義太夫を中心に見てるとこういう掛け方になるんでしょうか。

あ、先月のエントリで、「なぜ一幕見席ではイヤホンガイドの料金がちょっと安いんだろう」などと書いてしまいましたが、これはもちろん、そもそも一幕だけ見て帰る人のための席ですからね。間抜けなことを書いてすいません。その日は通しで見てたもので。