■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■冷やし担々麺、冷やし中華


■常滑川まことが昨年の夏、ラジオで「冷やし担々麺ってどの店でもハズレがないんだよね」というようなことを云っていた。

それでおれも昨年の夏は冷やし担々麺を二軒の店で食べてみたんだけど、うーん、なんというかこの冷やし担々麺なる料理は「貧弱な冷やし中華」と「食べかけの担々麺」を足して2で割ったような見た目なので、とくに美味しいものだとは思わなかった。普通の担々麺と同じくらいの値段なのにスープがない(あるいは少ない)分、損してるような気もした。


■やはりこの季節は冷やし中華だと思う。と、書くとおれが冷やし中華大好きな人間みたいだけど別にそうではない。でも、ひと夏に2回くらいは食べてもいいと思う。夏なんだから。


■おれの理想の冷やし中華は、こんな感じだ。

真夏。土曜の午後1時過ぎ。買い物の途中、街をてくてく歩くうちに空腹を覚え、そうだ、暑いから冷やし中華でも食べよう、と、不意に思い立つ。で、店の存在自体は以前から知ってるんだけどそういえば一回も入ったことのない旧式な中華人民共和国料理屋に入る。旧式な内装の店内には旧式のタンスみたいなクーラー。店員がメニュー(旧式の写真アルバムのようなつくり)を置いてすぐに立ち去る。おれははなっから冷やし中華を頼む心づもりなんだけど、まあ一応メニューをパタパタ(パラパラではなくパタパタ。旧式の写真アルバムのように台紙が分厚いから)めくりメニューを眺めるという儀式を経て、再度店員を呼んで冷やし中華とビールの中瓶を発注。この手の店の瓶ビールは、「諭(さとし)」って名前のやつがなぜか「ロン」ってあだ名を付けられるくらいの高確率でキリンの中瓶である。ヱビスの小瓶なんて置いてあったためしがない。だいたい、中瓶なんて一人のランチには多すぎる。腹がタプタプするではないか──と主張しても仕方ない。そこは腹におさめる。

キリンの中瓶が、旧式のロゴ入りグラスとともに出てくる(このグラスって、地球上ではもう中華人民共和国料理屋と個人経営の定食屋と親戚の家でしか見ない)。飲む。しばらくして、旧式な白くて大きく分厚い皿に盛られた旧式な冷やし中華が出てくる。美味しくもまずくもない。量はちょっと少ない。そしてちょっと高い。税抜1300円くらい。

食べ終えて別段の感想もないまま、店を出る。クーラーの効きすぎた店内と外の気温差を実感しつつ、また次の本屋かなんかに向かって歩き始める。

っていうのが理想。


■と、ここまで書いて唐突に思い出したんだけど、こないだ月に一回くらい行く近所のラーメン屋で普通の担々麺を発注しようとしたら冷やし担々麺しかなかった、ということがあった。夏だからか。

しかたないので、みそラーメンを食べた。


■それと常滑川さん、はやいとこ体調が回復すると良いですね。