■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

<< ■連休、ケーブルを片付ける、花形歌舞伎、鰻、鮨、天麩羅、柏餅、ウォーホル、半蔵商店九周年 | 【トップページへ戻る】 | ■山里、その後 >>

■アンディ・ウォーホル展:永遠の15分 | 森美術館


うん、みなさんも大好きだと思いますけど、おれもウォーホルが好きなんですよ。中学のころ毎週ウォーホルのオールナイトニッポン聴いてたからね。

──ほお。(゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )

「こんなキャンベルスープ缶はイヤだ!」のコーナーでハガキ読まれたからね。

──ふーん。(゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )

そんで番組特製ステッカーもらったからね。

─ホントだな?(゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )

すいません先輩、自分、いま、話盛りました。で、まあ六本木県でやってたウォーホル展行ったわけです。五月の五日と六日。二月からやってるのに、見たのはけっきょく最終日ギリギリでした。

昨夏の国立新美術館のアメリカン・ポップ・アート展でウォーホルの作品をまとめて見(ら)れてよかったな、と思ったところにこのウォーホル展ですからね。中学のころ、学校の図書館の先生に頼んでリブロポートの画集を取り寄せてもらったりしてた拙僧としましてはうれしい話ですよ。


■このウォーホル展、五月五日は当日券で入ったんですが、この日のチケット売り場には開館前から70億人ぐらい並んでいて、おれが当日券を買って会場内に入るころにはすでに大混雑だったんですね。

なので五月六日は、あらかじめネットで券を買って比較的スムーズに入館→初期のドローイングとかはすっ飛ばして人影もまばらなうちにモンローとかキャンベルとかのシルクスクリーン作品をゆっくり眺める、という作戦に出ました。この作戦は、うまくいきました。


■展覧会の詳細は、おれ以外の全人類がネットに書いてるだろうから割愛します。なお個人的に良かったのは次の三つ。

・中学のころ、本で見た『銀の雲』を実際に体験できた。
・銀色のファクトリーを再現した一角。
・ウォーホルの私物を詰めた『タイムカプセル』(ものとしては普通の段ボール箱なのですが)の中身が見られた。

タイムカプセルの中には、香港のホテルの部屋にあった館内放送の番組表、なんてものまでが残っていて、通りすがりのカップルの女のほうが「こんなもんまでとってたんだ? やっぱりやばいやつだ…」とつぶやいておりました。

映像作品の中では、有名人9人の顔のアップをワンショットで延々と撮り、それをスクリーンの中で3列3段に並べた作品が良かったです。有名人9人は微動だにしにしないわけではなく、微動くらいはするのですが、この“微動ぐあい”に9人ごとに差があって、この差が「時間の経過する感覚」を描き出しているというか、まあその、例によってこれから歌舞伎座に出かけるのでめんどうなことは書きませんが、静止画と動画のちょうど中間のようになってるのが面白かった。これもウォーホル式の肖像画の一種、なのでしょう。

それと『イート』も『スリープ』も『エムパイア』も、巨大なスクリーンで見られたのが良かった。なるべく作者の意図したサイズで見ときたいからね、こういうのは。

あー、あと福岡に住んでたころに大濠公園の美術館で見た『エルヴィス』に再会できたのも良かった。笑


■今回の反省点は、予習を全くしなかったこと。予習ってのは知識を詰め込むことじゃなくて、雰囲気作りというか、気分作りというか、そういうことです。

予習なんかしなくたって十分楽しめたけど、たとえばウルトラ・ヴァイオレットの『さよなら、アンディ』とかを読んでからウォーホル展を見たら、また違った感じ方ができたのかもしれない。


■会場を出たところにカフェがあって、ウォーホル展特別メニューとしてキャンベルスープを出しておりました。飲みました。

これも中学のころなんかの本で貧弱なモノクロ資料写真が一枚だけ載ってるのを見た『レイン・マシン』が実際に作動してるのを横目にキャンベルスープを飲む、というのは、なかなかに得がたい体験でした。


■で、階下のいろいろ美術館グッズを売ってる店に『記憶の中のヨーゼフ・ボイス』の複製ポスターが飾られてたんですね。キャンベルやマリリンや花だけでなく、この作品にも複製ポスターがあったのか、と近づいて見ると、

\3,780,000

という値札が真顔で貼られていました。複製ではなく本物だった。





■おまけ。こないだたまたま米国の動画投稿サービスでニゴー(登録商標)のインタビューを見てたら、部屋にキャンベルスープ缶の作品と、手刷りのTシャツが飾られていました。この動画の0:12〜1:25ぐらい