■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

<< ■gocoup.1002に関する(続) | 【トップページへ戻る】 | ■gocoup.1002に関する(続々々) >>

■gocoup.1002に関する(続々)


発売延期に次ぐ発売延期を繰り返し、発売前から廃盤になったとも云われる東都の電子音楽レーベル<gocoup>の新作。内容もタイトルも一切不明で、gocoup.1002というその規格番号のみが伝えられている。



7
■霞町に住む英国人の蒐集家から、T氏はgocoup.1002と思しきレコードを譲ってもらった。T氏によると「まァ海賊盤ではあるが、極めてマスター・テープに近い状態の音源」だという。

T氏は使い古されてぼろぼろになった黒く大きな鞄から、曰くありげなパラフィン紙の包みを取り出した。


■ガサゴソ云わせながらパラフィン紙を解くと、何も書かれていない藍色のザラザラした紙のスリーヴに入ったレコード盤が出てきた。そのレコードのレーベルにはごく小さな活字で「gocoup.1002 MADE IN LUXEMBOURG」とだけ記されている。溝の模様から判断すると4曲入りのようだ。


■三杯目のジョッキを傾けながらT氏が語るには、先の英国人蒐集家R氏が商用でデンマークに訪れた際に小さな港町の骨董屋で仕入れたものらしい。

「Rさんから二枚買ったので、良かったら一枚お譲りしますよ。廉くはできませんがね」

飛び切り上等な二人前の洋食が三回食べられるだけの額を支払った。T氏は一風変わった人ではあるがペテンを働くような人ではない、ということもあるし、真贋定かでないレコードに大枚叩く酔狂な自分を演じてみたかった、ということもある。そして何より、gocoupの新作が一刻も早く聴きたかった。



8
■帰宅して早速レコードを再生した。未来派めいた清冽な電子音がスピーカーから流れてくる。海賊盤にしては音質は惡くなかった。しかし、肝腎のところはどうなのだろう。この音楽は、gocoupといえばgocoupだし、gocoupでないといえばgocoupでない。はたして、これは本当にgocoupの新作なのか──



9
■それからしばらく経った十一月の晩、帝劇でバレヱを観た。いつもなら観劇の帰りはすぐに市電に乗るか自動車を拾うかしてまっすぐ帰るのであるが、十一月にしては暖かく気持ちの良い雨上がりの宵であったので、一寸遠回りをして裏通りにある新装開店のカフェーに立ち寄り、普段飲まない葡萄酒を飲むことにした。舞台の余韻も手伝って杯が進む。

多少飲みすぎた心持になって店を出て表通りに戻ろうとしたが、普段足を運ばない道であるし、酔っていることもあり、あっさりと迷子になってしまった。はて、吾は何処に在りや。




──────



──なあ、まだ続くのか、この芸風の作文は……(゚д゚ ) (゚д゚ ) (゚д゚ )


すいません、もうちょっと続けさしてください。( ・ω・)ゞ