■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■涎くり4度目、助六のコント、巡業西コースなど、土日のカブキ状況


■さて、9/22(土)は、今月4度目の涎くり種之助を見てきました。いいじゃねえか。おれの稼ぎで涎くりを見てきて何が悪い。白状すると、涎くりの舞台写真も買いました。いいじゃねえか。おれの稼ぎで以下略。ともあれ、「寺入り」の場面は次いつ見られるかわかんないですからね。

このブログには涎くりのことばかり書きましたが、芝居全体のことについて書くと、良い芝居でしたが全体的な完成度は'11年9月演舞場の寺子屋に一歩譲るかな、という感じです。

梅玉の源蔵はひとり、なんというかテレビっぽいというか映画っぽい演技に感じられ、またそれが理由で舞台上の他の役者と上手くなじんでなかったように思へました。まあ山家育ちの小坊主が申し上げることですから、お気になさらずに。


■この芝居はいつも、無意識のうちに武部源蔵に焦点を当てて見ていたような気がしたので、今回は松王丸の心の動きにフォーカスを当てて見てみました。

「笑いましたか」と、ほとんど素の状態のような声を出すところに、小さな男の子を想う父親、であるところの松王丸の気持ちがいちばん表れてますよね。


■来年の秀山祭こそは、染五郎の松王丸、吉右衛門の源蔵、拙僧の涎くり、という顔合わせの『寺子屋』が実現するとよいなあ、と思っております。


■で、この日は演舞場で昼の部を見たあと、とあるお笑いのライブに行ってきました。そこで、とあるコンビが、

「もしも歌舞伎の助六がコンビニ強盗だったら」

というものすごい設定のコントをやってました。店員を脅した助六はレジの現金だけでなく歌舞伎揚げまでカバンに詰め、飛び六方でコンビニから逃げようとするのですが、店員が助六の背後からカラーボールを投げつけようとします。が、それはカラーボールではなく実は『蜘蛛の拍子舞』の蜘蛛の糸(=紙テープ)、という謎の展開。

最後は、店員役がレジを持ち上げるとレジの下からはなぜかツケ板が出て来て、店員がツケを打ちながら助六が「コンビニ強盗に、ご注意!」とか何とか云って見得をして、店員が助六に「中村屋!」と声をかけて終わる、という、謎の終わり方。

いやー、すごいもん見た。


■で、翌日9/23(日)は埼玉県川口市で西コースの巡業。

最初に市川猿弥(45)による歌舞伎ガイダンスがありました。猿弥(45)が素でしゃべる所を初めて見たのですが、ああいう体型でああいう顔のヒトってああいう話し方するよね、というこちらの予想を裏切らない質感のしゃべりで、面白かったです。ちなみに猿弥(45)の好きな食べ物はグラタン、嫌いな食べ物はかぼちゃ、だそうです。ひとつ賢くなれました。そうか、あの体はグラタンでできてるのだなあ。

で、『熊谷陣屋』がありまして、最後に『女伊達』。

『寺子屋』の翌日に『熊谷陣屋』を見ると、なんだか歌舞伎座さよなら公演の四月を思い出します。

『女伊達』ですが、こういう、吉原を舞台にした踊りは日本酒飲みながら見たいなー。でも巡業の会場はホール内での飲食ができないので残念。


■と、この土日のカブキ状況はだいたいこんな感じでした。