■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
https://soundcloud.com/hanzo_tv/

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■平成中村座試演会 12/15


■オロビアンコって、'10年代のおっさんの吉田カバンだよなと思った。

「これ持っときゃ間違いないでしょ!」と良くも悪くも定番化(免罪符化?)してるとことか、気がつくといつの間にか流行ってて街で見かける回数が多くなっていく感じや、周囲に買ったやつがチラホラ出てくる感じが、'90年代の吉田カバンに似ている、ような気がする。


■という前置きとは一切無関係に、行ってきました、『平成中村座試演会』に、おととい。倒置法が変なのはわざとです。

この試演会では、若手役者が『寺子屋』を演じるのです。


■武部源蔵に、ちょっと“江戸の下町を舞台にした世話物”のニュアンスを感じてしまった(とくに前半)。もうちょっと抑制した方がいいかもしれない。松王丸は、声に“大きさ”(声量のことではない)を感じさせないところがちょくちょくあったかな。

また、涎くり与太郎は、んー、まだ何かを捨てきってない(笑)。もっと思い切って演じないと! (←と、熱く語るのは、おれはこのキャラクターが好きだからです)。

──と、演技においては完璧ではないのです。が!(←逆説の接続助詞) 面白い舞台でした。というのも、『寺子屋』のストーリーに加えて、若手役者が実際に頑張ってる様子を描いたドキュメンタリーが同時進行してるところを見たような気分になれたので。

それと、戸浪が良かったです。


■ボーナストラックとして、おたのしみ座談会というのがありました。てっきり役者だけで話し合うものかと思ってたら、フジの女子アナが司会役として出てきて、舞台上の役者に一人ずつ質問を投げかける、という進行でした。そのせいか前半は地味な制作発表会見みたいな妙な空気になってた。あれ絶対、役者どうしだけでしゃべらせた方が雰囲気良くなると思う。

亀蔵のしゃべりに、「トーク番組で重宝される小劇団出身の役者」っぽさを感じました。個性派と呼ばれるタイプの。

で、座談会後半は、先ほど『寺子屋』を演じた若手が、今日の舞台の感想を述べるコーナー。ここがまた良かった。一人一人言葉に実感があって。


■あと、この日は松席(客席前方の平場)で見てたのですね。なので、前回(11/1)の舞台後方の梅席で見たときよりも、平成中村座が意図するところの「江戸の芝居小屋」っぽさをさらに感じることができました。劇場というか、「大きめの寄席」のような気分。