■2017/12/29〜2018/1/4は冬休みで沖縄。

■gocoupのシングルは2018年に持ち越し。

■こちらもぜひ。
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■お染の七役、テンペスト、まずい寿司


■先週の土曜日、昼は銀座で『お染の七役』を見て、夜は赤坂で『テンペスト』を見ました。

なんか、「今日は帝劇、明日は三越」って感じですね。違うか。


■昼の歌舞伎はさておき、なぜ『テンペスト』を見に行く気になったかといいますと。

先々週の三連休に、母親がこの劇を見るために上京してきたんですね。で、その際に赤坂まで呼び出されて食事をおごらされたのですが、大絶賛してる訳ですよ、テンペストを。で、「あんたも見なさい」って云われたので、ちゃんと見に行きました。親孝行だなあ。


■まず昼。『お染の七役』再見(前回は2/3)。亀治郎が七変化です。前回も見たのに、早替わりの場面ではやはり驚いてしまいます。

弘太郎の丁稚は、前回見たときよりもさらに子供っぽく演技してたように感じました。おにぎりを食べながら演技するのは難しそうですね。

お灸のシーンでの「ドドスコスコスコラブ注入」は前回はなかったような? それはさておき、前回も今回も良かった。


■で、赤坂に移動して見た、母絶賛の『テンペスト』は……

んー…………………………………………………………

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■なんつーか、季節の変わり目にテレビ局が放送する三時間ドラマ特番みたい。

「歌舞伎を見た直後に見た」というバイアスがかかってることもあるが、CGやらVTRやらBGMやらを駆使した舞台が大味に感じられた。

終盤、宮殿に火を放つシーンはあまり意味が分からないし、それ以降のエンディングまでの展開は適当に早送りで流してる感じだったので、観劇後の「読後感」がどうにも薄い。

清国の役人(?)とその家来の描写も退屈。なんといえばいいか分からないが“武闘派カンフー女”みたいなのはさ、もう出てくるだけでうんざり。

あと、龍のCGのシーンのナレーションもさあ、「交尾する」って表現はないでしょう。動物番組のヘビ特集の回みたいだ。他の云いかたがあったんではないか。

文句ばっかりでごめん。


■「このチケット代で、銀座で染五郎の『女殺油地獄』をもう一回見に行けたなー」と、できるだけ思わないように思わないようにしながら頑張って最後まで見たおれを、誰か褒めてほしい。

そう、三枚目役の人々による笑いのシーンとか、小道具を使ったくすぐりとかはけっこう面白くて、それでおれは席を立たなかったんだな。笑いって、やっぱり大事ですね。

ところで琉球王国とかいう、東洋を舞台にしたRPGに出てきそうなあの国ってなんなの? 実在したの?


■しかし、会場の赤坂ACTシアターは、劇場の造りがあんまり良くないと思う。ロビー(と呼ぶほどのものだろうか)が狭い。通路も人の流れが滞っている。


■で、帰りに、劇場の近くにあった、チェーン店の寿司屋に入りました。

お通し(メニューに値段表記なし)として出された酢の物に、ミートソースみたいな味のついた変なトマトがトッピングされている、という時点でちょっとイヤな予感がしたのですが、食べ物屋でのイヤな予感は当たりますねえ。

まず、日本酒のつまみとして最初に頼んだ焼きイカが

ぬるい。

いきなりぬるい。唐突にぬるい。焼きイカがぬるい、とはどういうことなんでしょうか。


■のっけからこんな調子なので、つまみ方面は大至急あきらめて、即座に握り方面に移行。2カン頼んだら、5分くらい待たされた。店内はたいして混んでもないのに。

もう2カン頼んだら、また5分くらい待たされた。店内はたいして混んでもないのに。

握りのシャリも甘すぎるし、お茶を頼んだらアホみたいに熱い。なんだお前。


■つまんなくなったので、さっさと会計を済ませて店を出る。変なお通し+ぬるい焼きイカ+日本酒一合+にぎり4カンで2160円。

けっきょくこの店でいちばんおいしかったのはショウガでした。


■「チェーン店の寿司屋にいちいちケチつけてんじゃねえよ」とおっしゃるお侍さんもおられましょうし、こちらもその点は承知の上で“割り引いて”はいるのですが、しかし、もうちょっとくらい、ちゃんとしてくれてもよかったんじゃないでしょうか…。(・ω・`)