■半蔵、夏至の夜を銀座の天ぷらで壽ぐ
2025_06_24 火 23:02
半蔵
六月二十一日(土)
■夏至。午前中は青山の茶屋で、昔アラブの偉いお坊さんが恋を忘れた哀れな男に教えてあげる系の飲み物を飲む。
その後、てくてく広尾まで一時間弱くらいか、ラジコのタイムフリーで『木梨の会』聴きつつウォーキング。広尾駅から営団地下鉄に乗って茗荷谷まで帰宅。
しかしこの一時間弱のウォーキングで、軽めの熱中症ぽい感じになってしまった。ちょっと油断したかな…。
昼、明日の歌舞伎座の幕見切符を取って、冷房を効かせた涼しい部屋で寝込む。頭がズキズキする。そして倦怠感。
■夕刻、ようやく体調が回復。ふたたび営団地下鉄に乗って銀座。あらかじめ予約してた天ぷら屋へと向かう。
夏至を祝いたい。いや、祝いたいというとちょっと大げさなんだけどさ、なにもしないのももったいないというか…。
これからだんだん陽が短くなって、だんだん夜が長くなっていくのだな、と考えると、一年の節目というか折り返し地点というかそういったものにさしかかった気がして、なんかやっておきたい心持ちになってしまう。
その「なんか」をやらない年ももちろんあるんだけど、今年の夏至は土曜ということもあるし、ちょっとお高い天ぷらでも食べてみよう、という気になった。夏至と天ぷらは別に関係ないんだけど、夏至に天ぷらを食べるべからずということわざもないと思う、たぶん。
■銀座のはずれにあるその店は、ドアを開けると思ったより小ぢんまりとしていて、思ったより家庭的な雰囲気だった。
カウンター十席ほど。右隣の老夫婦は沖縄の話をしている。左隣の四十代女性二人組は、なぜかチーズとワインの話を延々としている。
前菜と麦酒。あとはお任せで天ぷらが次々と出てくる。次々と食べる。食べんでどうする。
どんなものを食べたか書き出せるだけ書き出してみよう、と思ったけど、えーっと、そういうことしようとすると筆が止まってしまい、残りの文章を書くのがおっくうになるのでやめとく。鮎は食べた。あと、雲丹をシソの葉で包んで揚げたやつとか、とうもろこしとか、熊本産の赤茄子とか、以下略。
忙しく天ぷらを揚げる板前さんのうしろ、カウンター背面には大きな窓があって、日が少しずつ暮れていくのが分かる。〆は天茶。
■店を出るころにはすっかり満腹になっていて、すっかりほろ酔いであった。まったく、麦酒一本でこれだけ気分良くなれるんであるんだから下戸も悪くない。
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