■パ3(←『パディントン 消えた黄金郷の秘密』の意)
2025_05_19 月 23:49
半蔵
■先日、ひさびさに活動写真を見に行ってまいりました、映画とも呼ぶみたいね、最近では。
英の国の熊畜生、パディントン公が活躍する作品『パディントン 消えた黄金郷の秘密』です。シリーズ三作目に当たるので、個人的にパ3と略してます。
おれは、映画館に行くことが年に一回あるかないかで、年に二回も行ったら「今年はけっこう映画を見た年」と真顔で云っちゃえるくらいなんですね。
なのに、『パ1』と『パ2』は、つまり前々作と前作は、ちゃんと映画館で見てる。シリーズ全作を映画館で見た映画なんて、このパディントンが初めてでは?(いや、VHSでもDVDでも、シリーズ全部見た映画なんてないかもしれない。ほんとに映画というもの自体を見ないので。これまでの人生で、小西康陽の一ヶ月分くらいの映画しか見てこなかったように思う。)
珍しいことに、『パ2』にいたっては二回も映画館に行ってるんですね。同じ映画を二回も映画館で見たことなんて、後にも先にもこれだけです。
『木梨の会』で交通情報担当の人がさー、くりかえしくりかえし映画館に足を運んで同じ作品(鬼滅の刃かなんか)を60回だか70回だか見た、みたいなことを云ってたけどさ、おれには想像を絶する世界ですよ。
■パディントンが好きなんですか、と訊かれると、そうとも云い切れない。もちろん嫌いではないし、子供のころ読んだし、平成30年の渋谷のパディントン展も行ったし、図録も買ったし(ええ、もちろん買って以来いちども開いてません)、いまでも毎年師走になると『パディントンのクリスマス』を読み返すんだけど、めちゃくちゃ大好きかというと、そこまでの熱量でもない。たしなむ程度。
映画というものを見ない。パディントンも大好きってほどでもない。でも、こうやってパディントンの映画はしっかり見てる。これはなぜなんだろう。まあ、これが縁というものなのでしょう。縁としかいえないものはこの世に多々ある。縁の一言で説明がつくようなことを、がちゃがちゃ暑苦しく語ってはいけない。文字数と時間の無駄である。
■でね、肝心の映画本篇なんですけど、ちゃんと楽しめました。パ公(パディントンの意)の故郷であるペルーが舞台なんだけど、ペルーが舞台ゆえ、パ公の持つ「英国紳士性」が浮き彫りになるんだよね。そこらへんの下手なニンゲンよりも紳士なクマ。
決闘シーンで、傘を武器に構えたパ公が「ただの傘じゃないんですよ」と前置きした上で傘のメーカー名を敵にわざわざ告げるシーン、あれはかっこいい。
[9] >>
-
-
<< ■所さんが(珍しく)テレビで歌ってた。
■團菊祭の一幕見席は、ほとんどeスポーツである。 >>
[0] [top]